土砂災害関連情報

2020年6月17日

 がけ崩れや土石流、地すべりなどによる土砂災害は、すさまじい破壊力をもつ土砂が、一瞬にして多くの人命や住宅などの財産を奪ってしまう恐ろしい災害です。傾斜が急な山が多く、台風や大雨、地震などの多い日本では、その地形的・気象的な条件によって、土砂災害が発生しやすい環境にあります。これらの土砂災害による被害を防ぐため、施設整備や警戒避難体制の整備などの対策を実施していますが、これらと併せて私たち一人ひとりが土砂災害についての知識をもち、自宅や職場等の生活圏内の自然災害リスクを把握しておくことが大切です。

 

土砂災害危険箇所とは

 土石流危険渓流、地すべり危険箇所および急傾斜地崩壊危険箇所の総称です。土砂災害危険箇所は、土砂災害の発生の恐れのある危険な箇所を抽出・整理し、徳島県のホームページで公表しています。板野町における土砂災害危険箇所は、土石流危険渓流9箇所、地すべり危険箇所11箇所、急傾斜地崩壊危険箇所33箇所となっています。詳細については、徳島県水防・防災情報マップで確認することができます。

  

土石流危険渓流

 谷や斜面に貯まった土・砂・石等が、梅雨や台風などの集中豪雨による水と一緒になって、一気に流れ出してくるのが『土石流』です。破壊力が大きく速度も速いので、大きな被害をもたらします。このような被害のもたらすおそれのある渓流を、『土石流危険渓流』と呼びます。

 

地すべり危険箇所

 較的緩やかな斜面において、地中の粘土層など滑りやすい面が地下水の影響などでゆっくりと動き出す現象を『地すべり』といいます。一度に広い範囲が動くため、ひとたび発生すると住宅、道路、鉄道、耕地などに大きな被害を及ぼし、川をせき止めて洪水等を引き起こすことがあります。このような被害が生じるおそれのある箇所を、『地すべり危険箇所』と呼びます。

 

急傾斜地崩壊危険箇所

 地面にしみこんだ水分が土の抵抗力を弱めることにより、斜面が突然崩れ落ちるのが『がけ崩れ』です。突発的に起こり瞬時に崩れ落ちるため、事前の避難が困難です。また、地震をきっかけに起こることもあります。このような被害が生じるおそれのある箇所を『急傾斜地崩壊危険箇所』と呼びます。


 

急傾斜地(がけ地)の点検を行う際のポイント

 

 令和2年25日に神奈川県逗子市で道路に隣接する民有地斜面が雨が降っていないにもかかわらず崩落し、歩道の歩行者が土砂に巻き込まれ死亡するがけ崩れが発生しました。斜面は、風化が進行して無降雨であっても突然崩壊する危険性があるため、斜面の自主点検時のポイントを紹介します。

 

神奈川県逗子市のがけ崩れをふまえた急傾斜地(がけ地)の点検を行う際のポイント

 

問い合わせ先

 〒779-0192 徳島県板野郡板野町吹田字町南22-2

 板野町役場 建設課     TEL:088-672-5996