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温もりのあるまち“板野”の継続

 

 

 

 板野町は、昭和30(1955)年2月11日に、隣接する板西町、松坂村、栄村の1町2村が合併し、郡名を町名として68年の歴史を歩んでいます。
 現在の人口は13,011人、面積は36.22㎢で、北に阿讃山脈、南に肥沃な吉野川平野を配し、古来から交通の要衝として、また文化・産業・人々の交流拠点として時代と共に栄えてまいりました。
 さて、本町の長期的な計画「板野町総合戦略」の最重点テーマとして位置づけておりました道の駅「いたの」が、令和3年4月1日にオープンし、2年が経過しました。令和5年3月末現在における2年間の来場者数は77万7千人、売り上げ額は13億2,712万円で、令和3年度と令和4年度を比較して、来場者では2.8%、売上額では10.6%の増となりました。週末には多彩なイベントを開催するなど、四国観光の窓口として県内外からご利用をいただいております。
 道の駅がまちづくりの核となり、北側には今年秋のオープンを目指し、(株)アメイズ様によるビジネスホテル、さらにその北側にはスズキ自販徳島営業所様の建設が進んでおります。また、高松自動車道板野ICのそばには自然派コープ様が操業し、農機具メーカーのクボタ中四国板野営業所様は今年3月からの営業開始、サカイ引越センター徳島支社様につきましては4月から営業をいただいております。
 今後も、道の駅「いたの」の機能強化に努め、地域づくりの核となり、周辺地域に「にぎわい創出」をもたらし、さらには防災力向上に貢献できるよう進めてまいります。
皆様もご承知のように、大手住宅メーカーが実施した居住満足度調査により、2022年度「街の幸福度ランキング」で本町が四国で1位となり、また、「住み続けたい街ランキング」においても四国で2位を獲得しており、「街に誇りがある」、「愛着がある」という点でも高い評価をいただきました。
 今回の評価を大変嬉しく受け止めており、引き続き住民の皆様がまちに愛着を持ち、誇りをもっていただけるよう、人に優しく安全・安心なまちづくりを継続してまいります。
 子育て支援の充実では、本年1月から板野町独自施策となる出産祝い金10万円の交付に加え、4月からは小・中学校に入学された子ども1人あたり1万円の入学祝い金を交付させていただいております。
 板野町子ども家庭総合支援センターは開設から1年が経過しました。センターの認知度も高まっており、総合相談窓口をはじめとし、家庭や学校に居場所がない子どものための居場所づくり、教育の支援や生活の支援など、子どもたち自身の努力の及ばない不利な環境により、将来への道を閉ざされることなく、夢と希望を持って安心して育つことのできる体制づくりに努めてまいります。
 防災減災対策では、近い将来高い確率で起こるとされている南海トラフ巨大地震や中央構造線活断層帯地震への対策として、大規模災害を迎え撃つ強靱な板野町を作り上げていくために、①「道の駅を核とした防災・減災対策」、②「事前復興への備え」、③「地域の防災を担う人材育成」の三つを重点施策と定め、国土強靱化地域計画の見直しを行いました。
 また、今年度、社会資本整備総合交付金を活用して、道の駅構内から県道に向かって大型デジタルサーネージ(電子掲示板)を設置する予定です。平時は道路交通情報や広報に活用し、災害時にはJアラートや緊急災害情報を伝え、町の防災機能を強化します。
 令和5年度につきましても板野町振興計画・総合戦略のもと、これまでの施策を踏襲しながら、板野町らしさを維持しつつ、地方創生を実践する先進地となるよう、誠心誠意取り組ませていただきたいと考えております。
 行政と町民の皆様との協働で、力強く手を携え、知恵を出し合い、住民一人ひとりが活き活きと暮らせるまちの実現に全力で取り組む所存でございます。
 皆様のより一層のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。


                  板 野 町 長  玉 井 孝 治